小児歯科CHILD
お子様への治療の流れ
まずは「話す」ことから
お子様にとって、初めての歯医者です。いきなり治療をスタートせず、いすに座れる、お口を開けられる、お口の中を見せられることを目標にいたします。
そのために、まずはスタッフがお子様とお話しさせていただきます。内容も幼稚園や保育園のこと、遊びのことなど、普段の何気ない様子をうかがいます。医師はもちろん歯科衛生士などいろいろなスタッフと話す機会を設けることで、「歯医者=楽しい場所」というイメージを持っていただけるよう工夫いたします。
お口の中のクリーニング
会話で打ち解けることができたら、次のステップに進みます。歯科衛生士によるお口の中のクリーニングを受けていただくことで、お口の中に治療器具が入ることや処置を受けることに慣れていただきます。お口を開けて器具を入れることができれば、治療への怖さが軽減されるでしょう。
本格的な治療を行います
お口の中に器具を入れることができるようになったら、歯科医師による本格的な治療を進めます。何をするのか声をかけながら治療を行うことで、恐怖心を与えないようにします。できるだけ痛みも感じさせないように配慮もいたします。
最初の印象は、のちのイメージにつながります。お子様に歯医者での治療がなるべく怖くないと思っていただけるよう努力いたしますので、安心しておまかせください。
当院の工夫
▶キッズスペースをご用意。
院内には広々としたキッズスペースをご用意しております。性別・年齢を問わず楽しめるおもちゃや、テレビがあるので、お子様も診療開始まで退屈せずにお待ちいただくことが可能です。
▶治療の後にはご褒美も。
診療を受けたお子様には、ご褒美としてカプセルトイをご用意しています。がんばって治療を受けたら楽しいことがあるということを理解していただければ、診療に対して不安を感じているお子様も最後までがんばれるでしょう。同時に、保護者の方からもお子様のがんばりを褒めてあげていただけると幸いです。
大人からの感染
お子様のむし歯や歯周病になる原因のほとんどは、大人からの感染です。生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、常在菌は存在しません。保護者の方など大人の方のスキンシップとしてのキスや食事の際にスプーンなど食器を共有することで、唾液を介して大人の口の中にいる常在菌がお子様に移り、のちにむし歯や歯周病を発症する原因となるのです。
お子様のお口を守るためには、まずは大人の方が十分に気をつけてあげましょう。
乳歯のケアが大切な理由
よく「生え替わるから」と乳歯のむし歯を放置する方がいますが、それは大きな間違いです。永久歯が正しく生えるための道標の役割となっているので、その後の歯列やかみ合わせにも大きな影響を与えることになります。また、むし歯が少ない子どものうちから歯科医院への通院に慣れることで、歯科医院での適切なケアができ、その後の治療もスムーズに。適切な歯科知識の習得にもつながります。
歯科医院へは、歯が生え始める生後6ヶ月ごろから通いましょう。
当院で行うケア
▶ブラッシング指導
お子様お一人お一人のお口の中の構造や歯並びに合わせて、歯科衛生士によるブラッシング指導を行っています。お子様だけでなく保護者の方にも仕上げ磨きの方法をご説明しています。
▶フッ素塗布
フッ素には歯質を強化し、むし歯菌のはたらきを抑制する効果があります。むし歯を予防するために、歯の表面にフッ素を塗布します。
▶シーラント
乳歯には溝があり、そこに食べかすや菌が溜まりやすくなっています。シーラントで歯の表面に「フタ」をすることで汚れが溜まりにくくなり、磨き残しも減るので、毎日のブラッシングも簡単になります。
ご家庭でのケア
▶食事やおやつの時間を決める
食べ物が常に口の中にある状態になると、お口の中がいつも酸性の状態になるためむし歯菌が活動しやすくなります。毎日の食事やおやつの時間を決め、だらだら食べをしないことがむし歯予防につながります。食事は1日3食、おやつの時間も決めておきましょう。
▶甘いものを控える
むし歯菌の大好物は「糖分」です。そのため、甘いお菓子ばかり食べると、むし歯の原因となる可能性があります。お菓子だけではなく、糖質が多く含まれる食材も気をつけましょう。市販のお菓子もいいですが、サツマイモやとうもろこしなどをおやつにされるといいでしょう。
▶食後のブラッシング
食事やおやつの後に、ブラッシングを行いましょう。お口の中に食べ物のカスが残っていると、むし歯の原因になります。当院で行ったブラッシング指導を思い出しながら、丁寧なブラッシングを心がけてください。